Empowiaに標準搭載されているインサイト機能(ToDo、決定事項、リンク)は、導入への最短ルートです。ほぼすべてのチームがSlackから抽出したいと考えるこれら3つの要素を、チャンネルを指定するだけで即座にまとめ上げます。まだ試していない方は、まずSlackをToDoリストにする方法や決定事項とリンクのキャプチャ方法から始めてみてください。
しかし、これら3つは始まりに過ぎません。Empowia for Slackの真の強みは、会話から抽出したい内容を、あなた自身の言葉でAIに正確に指示できる点にあります。機能要望、バグ報告、競合他社の言及、営業での懸念事項など、Slack上で頻繁に現れるものの、手動で整理する時間がないあらゆる情報を対象にできます。
これこそが「SlackのカスタムAI抽出」の本質です。決められたメニューのレポートを出力するのではなく、あなた独自のルールでSlackから構造化データを採掘するための方法なのです。
すぐに真似できる活用アイデア
具体的なイメージを掴むには、いくつかの例を見るのが一番です。これらはあらかじめ用意された機能ではなく、あなたが作成するプロンプトそのものです。今日の午後からでもチームで導入できる4つのアイデアを紹介します。
1. #feedback チャンネルからの機能要望の抽出。 対象を #feedback チャンネルに設定し、欲しい情報を具体的に指示します。「新しい機能や性能を求めているメッセージをすべて見つけてください。それぞれについて、要望されている機能、要望した人物、および緊急度の高さを抽出してください。」 これにより、何百ものメッセージに散らばっていたウィッシュリストが、すっきりと整理された確認しやすいリストに生まれ変わります。
2. #support チャンネルからのバグ報告の抽出。 活発な #support チャンネルでは、質問や雑談の中に本質的なバグが埋もれてしまいがちです。「何かが壊れている、または期待通りに動作していない状況を説明しているメッセージを抽出してください。影響を受けている箇所と、エラーテキストがあればそれを記録してください」と指示して実行すれば、雑多なチャンネルが、実際に対処可能なトリアージキューへと早変わりします。
3. ワークスペース全体での競合他社への言及。 営業やプロダクトのメンバーは、日常的に競合他社の名前を会話に出しているものです。AIに「競合製品や競合企業に関する言及を見つけ、それらについて何が語られているかを抽出してください」と依頼するだけで、誰もタグ付けをすることなく、市場の動向がチーム内でどのように語られているかをリアルタイムに把握できます。
4. #deals チャンネルからの営業における懸念事項(オブジェクション)の抽出。 営業チームにとって、案件が停滞する理由のパターンは宝の山です。「見込み客が懸念、躊躇、または購入しない理由を示した瞬間を特定し、その懸念内容と関連する案件を抽出してください。」 数週間もすれば、現場から直接集まった懸念事項のライブラリが自動的に構築されます。
それぞれの例に共通する形に注目してください。それは、「何を探すか」と「何を抽出するか」を自然な言葉で説明している点です。インターフェースはこれだけです。複雑なルールや正規表現を書く必要はありません。優秀なアシスタントに指示を出す感覚で設定できます。
設定手順
設定の流れは非常にシンプルです。対象となるチャンネルのバックアップがすでに完了している前提で、アイデアを構造化リストにする手順を説明します。
「インサイト」を開く。 Empowia for Slackで、ToDo、決定事項、リンクが表示される「インサイト」エリアに移動します。ここが、デフォルト機能とカスタム機能の両方の拠点となります。
カスタム抽出を開始する。 標準機能の実行ではなく、独自の抽出定義の作成を選択します。説明を入力するスペースが表示されます。
抽出したい内容を自分の言葉で説明する。 優秀な新しいチームメンバーに指示を出すように書いてください。どのようなメッセージが対象となるか、そしてどの項目を抽出したいかを指定します。バグを収集する場合の例:「何かが壊れていると報告しているメッセージを見つけてください。それぞれについて、簡単な要約、影響を受けている機能、および引用されているエラーメッセージを抽出してください。」 凝った表現よりも、具体的な記述が効果的です。説明が明確であるほど、より正確な結果が得られます。
対象のチャンネルを指定する。 実際にそのコンテンツが存在するチャンネルを指定します(バグなら
#support、要望なら#feedback)。範囲を絞り込むことで、結果の精度が向上し、AIが必要な部分だけを読み取るため、各実行のコストを抑えることができます。実行する。 EmpowiaのAIが指定されたメッセージを精査し、説明に一致する項目の構造化リストを返します。
ソースリンク付きで結果を確認する。 すべての項目は、元のSlackメッセージに直接リンクされています。そのため、重要そうなバグ報告を見つけたときは、ワンクリックでスレッド全体(文脈やリアクションなどすべて)を確認できます。ブラックボックスな部分は一切なく、いつでもAIの処理結果をソースと照らし合わせて検証できます。

手順は以上です。もし結果が広すぎたり狭すぎたりした場合は、説明を微調整して再実行してください。カスタム抽出は試行錯誤を重ねることで精度が向上します。調整にかかる時間はほんの数秒です。
自動実行で完全に自動化する
一度だけ実行するだけでも便利ですが、常時稼働させることで業務が劇的に変わります。すべてのカスタム抽出はスケジュールに沿って定期実行できるため、あなたが何もしなくても結果は常に最新の状態に保たれます。

機能要望の抽出を定期的に更新するように設定すれば、それは静かに「生きたウィッシュリスト」へと進化します。バグ抽出をスケジュールすれば、自動で更新され続けるトリアージボードが手に入ります。競合情報の収集をスケジュールすれば、自社のSlackから手軽な市場モニターを構築できます。
重要なのは、意識の転換です。Slackに対してその都度「質問を投げかける」のではなく、同じ質問に繰り返し答え続ける「常に最新のビュー」を構築するのです。Slackから抽出され、常に最新に保たれた構造化データ。これこそが、連携コードやウェブフック、サードパーティのパイプラインを一切必要としない、SlackのAI自動化です。

「ローカル実行 + APIキーの持ち込み(BYOK)」が重要な理由
このようなデータを抽出するということは、フィルターのかかっていない顧客の不満、案件のリスク、競合情報など、社内の最も生々しいシグナルをAIに渡すことを意味します。そのため、それが「どこで実行されるか」が極めて重要になります。
Empowiaなら、最適な場所、すなわちあなたのローカルマシン上で実行されます。Empowia for Slackは100%ローカルで動作します。バックアップ、ファイル、サインインセッションがあなたのPCから外に出ることはありません。Empowiaのクラウドも、アカウント作成も、テレメトリ(測定データの送信)も存在しないため、あなたのデータやプロンプトが当社の管理するサーバーを通過することは一切ありません。
AI機能は**「APIキーの持ち込み(BYOK: Bring-Your-Own-Key)」**方式を採用しています。ご自身のGemini、Claude、またはOpenAIのキーを設定すると、お使いのPCから選択したモデルへ直接リクエストが送信されます。これには以下のようなメリットがあります。
- モデルをコントロールできる: 信頼できるプロバイダーとモデルを自由に選択できます。
- コストをコントロールできる: Empowiaは回答ごとのコストを表示するため、不明な請求が発生することはありません。Geminiの無料枠を利用すれば、コストを一切かけずに検索を実行することも可能です。
- データ経路をコントロールできる: 実行に必要なメッセージのみが、指定したモデルに対して、実行時にのみ送信されます。
機密性の高い社内情報を取り扱う上で、「ローカル実行 + 自前のAPIキー」は単なる「あると便利な機能」ではありません。これこそが、安心してAIにデータを処理させることができる最大の理由です。
独自の抽出機能を作ってみましょう
標準搭載のインサイト機能を使えば、数分で使い始めることができます。そしてカスタム抽出こそが、Empowiaをあなたのチームの形にフィットさせる鍵となります。Slack内で誰かに追跡してほしかった「まさにその情報」が、自動的にフラグ付けされ、常に最新の状態で維持されます。
無料でダウンロードすると、最大20件の会話に制限されたフル機能のアプリをご利用いただけます。まずは1円も支払うことなく、カスタム抽出をお試しください。ワークスペース全体に適用する準備ができたら、1回限りの購入(通常$24.90のところ、現在は$19.90)で無制限にアンロックできます。オフラインコードはメールで届きます。また、構造化データのフローが確立された後は、MCPを使ってClaudeやCursorでSlackデータを利用することも可能です。
MacやLinuxをご利用ですか?ダウンロードページからご登録いただければ、対応プラットフォームが準備でき次第、すぐにお知らせいたします。
FAQ
EmpowiaのカスタムAI抽出とは何ですか?
自然な言葉(日本語など)で自由に定義できる検索・抽出機能です。標準搭載のToDo、決定事項、リンクの抽出機能に頼るだけでなく、「機能要望」や「バグ報告」など、Slackから抽出したい内容を言葉で説明し、特定のチャンネルを指定するだけで、EmpowiaのAIが元のメッセージへの直リンク付きで構造化されたリストを作成します。
カスタム抽出を実行する際、SlackのデータがPCの外部に送信されることはありますか?
いいえ、送信されません。Empowia for Slackは100%ローカルで動作します。バックアップ、ファイル、サインインセッションはすべてお使いのPC内に留まり、AI処理はお客様ご自身のAPIキー(BYOK方式)を使用して実行されます。データやプロンプトがEmpowiaのサーバーを通過することは一切ありません。
抽出結果を自動的に最新の状態に保つことはできますか?
はい、可能です。すべてのカスタム抽出はスケジュールに沿って定期実行するように設定できます。これにより、手動で操作することなく結果が自動的に更新され、機能要望、バグ、競合他社への言及など、定義した内容の最新ビューを常に確認できます。
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